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カラオケとバンドボーカルの違いに迫る!

カラオケとバンドボーカルの違いに迫る!
カテゴリ:  バンド   音楽ネタ   ボーカル  

人が音楽を歌うという行為はいくつかあると思います。
その中で、圧倒的に多いのが「カラオケ」ですね。
そして、音楽をやっている人で多いのが「バンドのボーカル」です。
今回はそんな「カラオケ」と「バンドのボーカル」の違いについて考えてみます。

カラオケはまさに至れり尽くせり

まずはカラオケですが、実はこのカラオケは歌う人が歌いやすいように、様々な工夫がなされているのです。

ガイドボーカルでメロディを補完

例えば、曲のメロディーラインを鳴らしているガイドボーカルです。
ガイドボーカルがあることで、歌う人はメロディの音程を合わせやすくなりますし、メロディのリズムや構成も把握しながら歌うことが出来ます。
そのため、少し記憶があいまいな曲でも歌いきることも出来ますし、音程の手本がありますのでピッチを合わせることも容易になります。

歌詞が表示されている

カラオケでは必ず歌う部分の歌詞が表示されます。
しかも自分が今どこまで歌っているのか分かりやすくするために、文字の部分に色がつくようになっています。
そのため、よっぽど歌に熱中して画面を見ていないのでなければ歌詞を間違えることもありませんし、歌詞をよく覚えていない歌も歌うことが出来ます。

エコーで音程をごまかす

カラオケの歌を聴いていると、歌に「ぼわーん」とエコー(残響)がかかっていることに気が付くと思います。
このエコーを強くかけることで音程・音質をごまかすことが出来るため、ピッチがそんなに安定しない方でも綺麗な歌に聴こえるようになっています。
エコーの量を操作することもできますが、やはりカラオケといったらあの「ぼわーん」としたエコーです。

テンポが少し早め

またカラオケの歌というのは、テンポが原曲より少し早められているケースが多いです。
基本的にはゆっくりなテンポの曲は、リズムが取りづらく、ごまかしが効きにくいため、若干早めに設定することで、歌としての聴き映えを高めているのです。
(テンポが原曲のままの音源が選曲リストに収録されていることもあります)

音量バランスが秀逸

カラオケというのは、「音」として発信されるのは、「歌う人の声」と「伴奏」の2つに限定されます。
伴奏はドラムやベース、ギターといった各パートの演奏が1箇所に集められた状態であり、音量やイコライザがしっかりと調整されており、歌と伴奏の音量の制御も容易です。

ボーカルは自分が頑張らないといけない

一方、バンドのボーカルというのは、上述した全てのサポートを受けられないものと見て良いでしょう。
ガイドボーカルや歌詞の表示などは当然ありませんし、エコー(リバーブ)もカラオケほど強くはかけられないことがほとんどですから、曲を覚えたり音程を揃えたりするのは全て自分が頑張らないといけません。
さらに音量バランスもカラオケほど調整されていないため、しっかりと喉を開いて、体内に共鳴させた声を出さないと、音圧を持った声にならず、他のパートにかき消されたり、お客さんに良いものとして届かないことがあります。

また、伴奏がすべて合体していたカラオケの伴奏と違い、バンドサウンドの場合は、ドラム・ベース・ギターなどの楽器隊の音を聴きながら音程を取ることが必要になります。
これはボーカルをやっていると自然に慣れていきますが、最初にボーカルを始めた時は大きな違和感を感じるかもしれません。

バンドがボーカルに悪影響を与えることも

それどころかバンドのレベルによっては、ボーカルにとってネガティブな影響を与えることもあるのです。
例えば音程は、ギターやベースのチューニングが狂っていれば、バンド全体のピッチが不安定になりますし、テンポはドラム・ベースを中心にした各パートのリズムが揃っていなければ、それに振り回されたりもします。
音量バランスに関する問題は日常茶飯事で、ボーカルの音量を考えずに各パートが音量を上げてしまい、ボーカルの歌が聴こえない、自分の音が取れないといった残念なケースに陥ることもあります。

歌を歌うのは同じでもその目的は全く異なる

同じ歌を歌うという行為は同じでも、なぜここまで待遇が異なるのでしょうか。
それはカラオケとバンドでは、その目的が全く異なるのです。

カラオケは、歌う人本人や一緒に同席した人達が歌を気持ちよく歌って、日々のうっぷんを発散したり、歌を通じてコミュニケーションを取ったりすることが目的です。
一方でバンドというのは、自分たちが練習して作り上げたサウンドを、ライブまたは音源という形でお客さんに提供することが目的となっています。

前者は、お客様が自分たち(お金を払う側)なのに対して、バンドは音を届けてリスナーであるお客様に楽しんでもらう立場(お金をもらう側)であるという点で、決定的な違いがあります。
さらにコンテンツに対する姿勢としても、カラオケは同化であり、バンドは創造・表現というように受動・能動という反対の立場にあります。

大変だからこそ称賛される

カラオケでいくらうまくてもバンドのボーカルとしてはやっていけない・・・ということも多々あります。
とはいえ、ボーカルにそこまでストイックなものを要求しなくても良いのではないかと思ったりもしますが、逆に歌い手として自立し、ボーカルとして高いレベルにあることは難しいからこそ、バンドのボーカルというのは人々の注目を集め、称賛も批判も浴びる立場になれるのです。

バンドのボーカルというのは、ただ歌を歌うだけの存在ではありません。
日々努力を重ねて技術や表現力を身につけ、それをお客様に提供する存在であるということを自覚して、プロ意識と誇り、そして責任感を持って取り組んでほしいと思います。



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