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曲推しではなくアーティスト推しになった時代

曲推しではなくアーティスト推しになった時代
カテゴリ:  音楽ネタ  

邦楽ポップスが全盛期だった時代は、アーティストのことはよく知らないけど、歌える曲というのが個人的にはありました。
しかし、最近はそういう記憶がありません。
自分がそれだけオッサンになったといえばそれまでですが、それだけでもないように感じています。
そこで、今回は今の時代のちょっとした特徴を考慮しながら、その理由について考えてみたいと思います。

曲のファンではなくアーティストのファン

今の時代は、昔以上に数多くの多岐に渡るアーティスト・バンドがプロ、アマ問わずに活動しています。
そしてその中でアーティストのファンになる人もたくさんいます。
ただし「この曲がめちゃくちゃ好き」というのはあまり耳にしなくなった印象があります。

アーティストの名前はよく知らないけど、カラオケで流れたらみんなが知っているし、歌える・・・というような曲はパッと思い浮かびません。
言うなれば、推しの対象がより曲からアーティストの方へ向かうようになったことが理由の一つでもあると感じています。

楽曲の大量生産、大量消費の時代

自分の印象が正しいものであるとするならば、それはやはり楽曲の大量生産、大量消費が背景にあるのではないでしょうか。
楽曲という商品が増えれば増えるほど、人が1曲に関わる時間というのは減っていきます。
そして、触れることもない音楽が大量に増えていくことも意味します。
そういう点で、リスナーの需要に対して供給が多く上回っています。

好きなアーティストというブランド

多様化・巨大化していく膨大な曲のインデックスからクオリティや好みなどがぴったりとマッチする楽曲を探し続けることは、よほどの音楽好きであってもとても大変なことです。
しかし、アーティストという括りでみると、音楽性や世界観はある程度統一されていますし、好みの大きな基準となる「声」は同じです。
楽曲という単位では厳しくても、アーティスト単位ならまだまだ対応できる余地があります。
そういう意味で人々のフェーバリットは楽曲からアーティストへと偏重していき、アーティストがブランド化していくのだと個人的には思います。

時間密度が劇的に加速した現代は一発勝負

1日が24時間、1年が365日という時間の流れは変わらないのに、音楽における時間密度は劇的に加速しました。
ひと昔前であれば、週次でやってる音楽のランキング番組で情報を仕入れていましたが、今はいつでもスマホやPCで音楽情報サイトにアクセスすることが出来、非常に短いスパンで情報が更新され、新しい曲が追加されます。

そのため、楽曲にアクセスした人に受け入れられるかは、その一瞬で決まる一発勝負になります。
そんな飽和状態での音楽というのはこれからもどんどん難しくなっていくと思いますし、日常の中での音楽の触れ合い方にも多大な影響を与えていくでしょう。



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