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バンドのボーカルが変わる難しさとフジファブリックの凄さ

バンドのボーカルが変わる難しさとフジファブリックの凄さ
カテゴリ:  バンド   音楽ネタ   アーティスト   ボーカル  

バンドにおいてボーカルというのは、まさしく顔といってよい存在です。
そんなボーカルがバンドから脱退するということは、別に珍しいことではありません。
今回は、ボーカルが変更することの難しさを考えていきたいと思います。

ボーカルチェンジとは、バンド自体が変わること

バンドというのは複数人によって構成されています。
メンバーが一部変わったとしても、大きな変化ではありますが、別のバンドとなることはありません。
しかしボーカルが変わる場合は、その限りではありません。

バンドのボーカルというのは、顔であり、主役であり、バンドのオリジナリティの大半を担う、音楽面でのバンドの核と言える存在だからです。
日本におけるバンドというのは、基本的に一人のボーカルが歌を歌う構成で活動しています。
そのため、そのバンドがそのバンドであるというアイデンティティはボーカルの声・歌に依存している形になっているのです。
同じくファンの多くは、ボーカルに魅力を感じており、他のバンドメンバーの名前も知らないことが多いです。

歌のクオリティが維持できるのか

また、オリジナリティの喪失という面以外にも、バンドの音としてのクオリティが維持できるのかという面もあります。
ボーカルというのは歌を本職としているパートですから、それ以外のパートが同じレベルでの歌唱力や表現力を備えていることは珍しいです。
他のバンドを掛け持ちしていて、そちらではボーカルを担っていたとするならば、技術面でのクオリティは遜色ないかもしれません。

しかし、それまでバンドで制作・演奏して楽曲はボーカル交代前の元ボーカルが歌うことを前提にしていたはずです。
元ボーカルが活きるようなメロディーライン・ジャンル・バンドサウンドになるようにチューニングされているものです。
そこに新しいボーカルがうまくフィット出来るという保証はありません。
声質や歌い方が違えば、そのバンドの方向性なども再考する必要が出てくるかもしれません。

ボーカルが変わることで、お客さんも変わる

「ボーカルが変わる=バンドが変わる」のであれば、それはお客さんの顔ぶれも変わることを意味します。
ファンの大半はボーカルを気に入ることで、そのバンドのファンになっていることが多いです。
そのため、ボーカルが変わるのであれば、それはお気に入りの存在ではなくなるケースは少なくないと思います。

そうなると、今までのお客さんがバンドから離れていくことになり、集客面での出直しを迫られます。
場合によってはバンド名も変更し、1から出直しした方が近道となることもあります。
それくらい、バンドにとってボーカル変更というのは、ショッキングで重大な出来事とも言えます。

新しいボーカルの方が成功する場合もある

しかし、言葉は悪いですがあまりお客さんがいないバンドにとっては、ボーカルチェンジはプラスに働くこともあります。
特にある程度活動してきても、お客さんが増えないようなバンドにとっては特に。
バンドが人気を獲得していく要因は多くありますが、主に「集客方法」「楽曲」「ボーカルの魅力」「バンドサウンド」が挙がります。

もしもバンドのお客さんが増えない理由が「ボーカルの魅力」であった場合に、浮上するきっかけになるからです。
そもそも人気獲得を目標としているバンドが、しばらく活動しても結果が残せていない場合は、何かを変える必要があります。
そこでバンドのボーカルが変わることは、様々な面で心機一転が出来る良い機会かもしれません。
バンド活動というのは、様々な変化や出来事が起こるものですが、何事もポジティブに活動していくことが何より大切なことなのです。

フジファブリックの凄さ

最後に、人気バンドでありながらボーカルを変更せざるを得なかったフジファブリックというバンドに触れておきたいと思います。
フジファブリックとは、2000年に結成された日本のロックバンドです。
残念ながら元ボーカルである志村正彦さんが2009年に亡くなられて、元ギターである山内総一郎さんがギターボーカルへの変更を余儀なくされました。
それでも、2014年には初の単独武道館公演を行うなど、活動を続けています。

人気バンドでありながら、ボーカルを変えるということはものすごいリスクです。
しかし、彼らは活動を止めることなく、ギターがボーカルを担当するという対応を選びました。
志村さんが亡くなったことを高いモチベーションにしたことを想像するのは容易ですが、それでも活動を続けていることは凄まじいことです。

亡くなったスターというのは神格化されるものです。
そして、残ったメンバーで同じバンド名で活動することに対して、世間は「残り物」という感情を抱くものです。
メンバーが亡くなった悲しさもさることながら、元のボーカルと比較されながら活動を続けることは、想像を絶する困難だったのではないかと自分は思います。
それでも武道館公演を始めとする結果を残し続けるフジファブリックのスピリッツには、最大級の尊敬を抱いていますし、彼らの創り出す音楽がこれからも楽しみです。



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