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ライブでのギターの音作りは直アンプorがっつりエフェクター?

ライブでのギターの音作りは直アンプorがっつりエフェクター?
カテゴリ:  バンド   ライブハウス   エレキギター  

ギターの音作りと一言で言ったとしても、その目的や用途、環境などにより音作りの方向性は異なってきます。
音作りは、それぞれのアンプやエフェクターの特性や機能を覚えるだけでなく、それを音作りにつなげていくための状況判断力も求められると思っています。
そこで、今回はライブにおける音作りのポイントを、直アンプとがっつりエフェクターという2つの視点を対比しながら考えてみます。

直アンプとがっつりエフェクター

直アンプというのは、ギターを直接アンプにつなぎ、音作りをアンプのセッティングと、ギターのピックアップやボリューム・トーンのツマミのみで設定する音作りのことを言います。
チューニングのためにクロマチックをつなぐのは考慮に入れないものとします。

一方で、コンパクトエフェクターを中心として、エフェクターボードからはみ出さんばかりに、細かく精密なセッティング環境を作り上げることを、がっつりエフェクターとここでは定義します。

選択の幅が少ない直アンプと、自由度の高いがっつりエフェクター

この両者の違いは、エフェクターの存在に尽きます。
直アンプであれば設定できるのは、最低限のイコライザと音量、ひずみ程度とセッティングの幅は狭いです。
一方のがっつりエフェクターであれば、様々なエフェクターを取り入れて自由度の高い音作りが可能です。

音作りという視点から見るライブの特徴

自由度が高いというメリットがあるがっつりエフェクターの方が良い・・・と感じた方もいると思います。
しかし、一概にそうとも言い切れないのが音作りの奥深さであり楽しさでもあります。
音作りという視点で見ると、ライブには下記のような特徴があります。

・アンプの種類・状態がまちまち
・リスナーは、アンプから直接出る音と、アンプからマイクで拾ってPAから出す2つの音を耳にする
・他の楽器もリアルタイムで演奏し、リスナーのポジションにより、聴こえる音量バランスが異なる

ライブハウスでの音環境はアバウト

ライブハウスには大抵、MarshallとRoland JC-120のアンプは置いてあります。
しかし、ブランドは同じでも型番や大きさといったように種類が異なる場合や、使用状況や年数によって状態にバラつきがあります(特に真空管アンプの場合)。
そして、ステージ・客席を含むフロアの構造や広さ、スピーカーの配置などもライブハウスによってまちまちです。

ライブハウス内での音環境というのは上述した特徴からして、それなりにアバウトな環境と言えます。
ここでピンと来た方もいるかもしれませんが、その環境下での音作りを考えると、自由度が高いがっつりエフェクターにおいては、いくつかの懸念点が出てくるのです。

精密ということは、ピーキーとも言える

いくつものエフェクターを駆使して作り上げたサウンドというのは、確かに良質な音作りに近づくものと思われます。
しかし、それ故にピーキー・・・つまりは神経質な特性を持つ可能性が高いとも言えます。

アンプの種類や状態が練習スタジオのそれと異なることは当たり前にありますが、あまりにピーキーであるとライブ前のリハーサルの時点で、想定していた音が出ない場合があります。 それをアンプ側の設定で解決出来れば良いのですが、ノイズなどが理由でエフェクター側の設定を変更することになると、急に緊張感が増します。

一つの変更が、新たな変更を呼ぶ?

一つの箇所を変更すると、それによって別の箇所を変更する必要性が出てきたり、新たな問題が発生する場面を、自分は何度も見てきました。 自由度の高さ故にギリギリのバランスで作られた音作りというのは、想定外の事態に対応することを難しくするということです。 加えて言えば、いくつものシールドを介してエフェクターをセッティングした場合には、音やせによる音圧の低下も考慮すべき事項と言えます。

ライブハウスでの音作りは安定感が第一

ライブでの音作りを確認する場面というのは、対バン形式のライブであれば20分ほどしかありません。 他のパートの確認もあるため、実際に使える時間はもっと少ないはずです。

そこで想定外の状況にならずに納得のいく準備をするためには、音作りの段階で「安定感」を第一に考えておく必要があります。 不測の事態が発生した場合でも、例えば直アンプのような音作りの基本構造がシンプルなものであれば、対応はしやすいです。

またライブハウスではお客さんのポジションにより音量バランスが変わります。 イコライザや歪みなどといった要素からしても、音域や距離によって指向性や音ヌケが異なります。 こだわり抜いて作った繊細な音も、本人の意図通りに届いていないこともあります。 そういう意味もあり、ライブでの音作りというのは、ある程度のアバウトさが必要であり、直アンプが正義とは言いませんが、あまり複雑な音作りは避けた方が無難であると思います。

本番に備えるために事前準備が大切

直アンプでもがっつりエフェクターでも、本番をスムーズに迎えるためには、しっかりとした事前準備が必要です。
シールドの状態確認や、音作りを行う時の弦の状態なども本番に合わせておいた方が良いでしょう。

また、ライブハウスのホームページには、備えている機材が掲載されているところも多いです。
本番前の練習では、同じ機材が備えてあったり、ステージの広さや構造が近い練習スタジオで練習するといったことも重要です。
万全の状態で本番を迎えられるように心がけましょう。



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