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ライブハウスが出演料としてチケットノルマを課す理由とは?

ライブハウスが出演料としてチケットノルマを課す理由とは?
カテゴリ:  バンド   ライブハウス   バンドと集客  

バンドがライブハウスに出演する場合、出演料としてチケットノルマが課されることが多いです。
しかし、自主企画ライブならまだしもライブハウスにお呼ばれして出演したブッキングライブで出演料を払うというのは何事でしょうか。
そこで今回はライブハウスがチケットノルマを課す理由を考察します。

チケットノルマとは?

その前にチケットノルマについて触れておきます。
チケットノルマとは出演をするにあたり、一定数のチケットをバンド側で買い取る制度のことです。
大抵、¥2,000×15枚というような表記になっています。
この場合、出演料としてのチケットノルマは、2,000×15=¥30,000ということになります。

このチケットを定価でノルマ分だけ自分で、またはライブハウスの受付で販売することが出来れば、タダでライブをすることが出来ます。
当然、売れなかった分は自分で残額を払わなければなりません。

ライブ自体に集客力がないから

それではなぜ、ライブハウスはブッキングとして自ら出演を依頼したような場合でもチケットノルマを課すのか、その理由はずばり「集客力」です。
そのライブハウスで、集められたバンド達が出演するライブ自体に集客力がない、または集客を保証できないためです。
ライブに人がたくさん押しかけることが決まっているのであれば、チケットノルマを課す必要はありません。

ライブハウスは営利企業である

ライブハウスというのは営利企業であり、慈善事業やボランティアをやっている訳ではありません。
お金を稼ぐことを目的として、お金を稼げないとテナント代や各種諸費用、従業員の給料も払えませんし、最悪そのライブハウスが閉店に追い込まれます。

ライブハウスの収入というのは、基本的にチケット代とドリンク代、ホールレンタル代にかかってきます。
その中でもドリンク代は一杯¥500程度と単価が低く、原価もかかっていますので、メインの収入源としては考えづらいです。

そのため、主な収入源というのはチケット代・ホールレンタル代ということになります。
ホールレンタルは施設の時間貸しであるので、それなりの金額が安定して入ってきますが、チケット代はお客さんの数により大きく変動します。
だからこそチケットノルマを課すことで、一定の収入を確保するのが一般的となっています。

お客さん集めを出演バンドに丸投げするのは悪?

しかし、その一方でライブハウスは基本的に集客行為を積極的には行ってくれません。
ライブハウス内にフライヤーを貼ったり、ウェブサイトのスケジュール欄やピックアップに掲載する程度で、その効果は正直言って疑わしいものです。
(とはいえ、その行為自体は必要なものです)

結果的に集客は出演バンドに丸投げするような形になっています。
「金払え。集客は各自でしてね。」というのは一見、暴挙のように思えるかもしれません。
確かにライブハウス側に問題が全くないとは言いませんが、そうであってもライブハウスだけが悪いのでは決してありません。

ノルマがないライブハウスは何故?

ここで逆にチケットノルマがないライブハウスについて、その理由について考えてみましょう。
実はチケットノルマがなくライブに出演させてくれるライブハウスもあるのです。
これは「ライブ自体で集客できる」または「ライブ自体が商品そのものではない」という2つの理由があります。

ライブ自体で集客できる

ライブハウス自体に熱心なファンが多い、または集客力の高いメディアを保有している場合です。
集客を出演バンドに依存しないような仕組みづくりが出来ている場合は、敢えてチケットノルマを課す必要もありません。
またはバンド側で必死になって集客しなくともお客さんが自発的に訪れてくるような人気バンドのみを出演対象としているようなケースもあります。

ライブ自体が商品そのものではない

ライブ自体が商品そのものではないというのは、レストランやバー形式のジャズ・アコースティック系のライブハウスに多いです。
おいしい料理やお酒を提供することがメインであり、それと一緒に音楽を楽しむことでお客さんの満足感を満たすスタイルのお店の場合です。
飲食が主な収入となるため、わざわざチケットノルマを課す必要がありません。

お客さんを呼べる時間貸しスタジオというビジネスモデル

上記に該当しないライブハウスに話を戻します。
集客力がなく、ライブ自体が商品であるライブハウスにおいては、あくまで音楽施設を提供してくれる場所という認識がピッタリ合うのです。
いうなれば、オペレーター付きでバンド自身がお客さんを呼ぶこともできる音楽スタジオというビジネスモデルだということです。

そう思うと、ライブハウスがやっていること自体は至極真っ当で、それを悪とする理論などは存在しないのです。
あるとしたら、スパムのように毎週・毎月出演を迫ってくるようなライブハウスくらいでしょうか。

集客力がないのはバンド自身が責任

ライブハウスに出演するということは、ライブハウスとバンドが出演契約を結ぶという話に過ぎません。
チケットノルマが納得できないのであれば、ライブに出演しなければ良いだけの話です。
結局のところ、集客力がないのはバンド自身に問題があるといえます。

第一、知名度も実力もあるとは言えないようなアマチュアバンドを、ライブハウス側がどのように集客すればお客さんが来るでしょうか。
また、お客さんが来たとして、その内容に満足してリピーターになってくれるでしょうか。

現状のような環境は、バンド側・ライブハウス側・お客さん側のそれぞれの特性が生み出した構図です。
その解決を図るためには日本のバンド文化の抜本的な進化・普及が必要となる壮大なお話だと自分は考えています。
今の現状が今日明日で解決するとはとても思えません。

ライブハウス側が課すチケットノルマを不満に思っている時間があるのであれば、自分のバンドの商品価値を上げたり、集客方法を考える時間に充てる方が有意義だと自分は思います。
どこのバンドも集客というのは大きな悩み事ではありますが、お互い頑張っていきましょう。



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