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SILENT SIRENのボーカル「すぅ」の2層構造とも言える声の魅力とは?

カテゴリ:  ポップス   アーティスト  

4人組のガールズバンドで全員が読者モデルという異色のバンド「SILENT SIREN」というバンドがあります。
そのボーカルでもある「すぅ」こと吉田菫さんの声がとても魅力的で聴き続けています。
今回はそんなすぅさんの独特な声の魅力に紹介します。

2つの表情を持つ声

SILENT SIRENの楽曲は全体的に、さわやかで華やかなポップロックが主体となっています。
それはバンドの雰囲気ととてもマッチしていますが、それ以上にボーカルすぅさんの声をうまく惹きたてています。

すぅさんの声の特徴であり、自分が一番魅力的だと思う部分は「2層構造の声」ともいうべき点です。
表情の異なる2つの声質が1つの声に同居しており、この性質が軽やかなポップロックに深みのある立体感を与えていると感じます。

キュートでさらっとした透明感のある声

2層構造の声というからには2つの特性を持った声をしているということです。
その表層とも言えるのが、サイサイのポップな部分をそのまま体現するようなキュートで透明感のある声です。

さらっとしたゆるさの持った声質はいかにもオシャレな雰囲気を持った女の子といった印象をあたえ、サイレントサイレンのイメージにぴったりです。
この声がベースとなることでサイレントサイレンらしさや音楽性を創り上げています。
流れるような軽やかな声は、やさしく耳に入ってきます。

ねっとりと絡みつく泣きの声

そして、深層にあるのが心にねっとりと絡みつく切ない泣きの声です。
特に楽曲が盛り上がってくる部分でその声が表層のキュートでさらっとした声に絡みつき、思わず守ってあげたくなるような健気(?)な感じの魅力的な声に変わります。

特に顕著な例が、メジャー1stアルバム「Start→」の7曲目に収録されている「Remember」という曲です。
この曲はサビの最後で伴奏が止んで、ボーカルのすぅさんだけが「君だけ」と歌うシーンがあります。
この曲は全体的に切ない雰囲気があり、それをより加速される声が頭に鮮烈に焼き付いています。

あまりにも自然に変化する

2層構造の声と書きましたが、複数の種類の声を持っているボーカルというのはいますよね。
典型的な例で言えば、「阿部真央」さんでしょうか。
YUIを彷彿とさせるような透明感のある声から、強がっている感がする荒っぽい声など。。

しかし、すぅさんの場合は曲中であまりにも自然に変化していきます。
声を使い分けているというよりは、歌い方は1つで2つの性質を持った声が共存しているというイメージです。

きれいなポップなだけのバンドではない

SILENT SIRENというバンドは、キラキラしてキュートなポップロックが特徴です。
しかし、そこに2つの顔を持つすぅさんの声が絡み合うことで、より心にダイレクトに響く魅力的なサウンドを構成しています。
決してきれいでポップなだけのバンドではないからこそ、多くの人の支持を集めているのでしょう。
もちろん、自分もサイサイの音楽に魅了されています。

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