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Mr.Children「掌」の歌詞が教えてくれる認め合うことの意味とは?

カテゴリ:  アーティスト   楽曲レビュー  

自分はMr.Childrenというアーティストがとても好きです。
好きな曲はたくさんありますが、今回は『掌』という曲について触れたいと思います。
「掌」は2003年11月19日にMr.Childrenが25枚目のシングルのシングルとして発売した両A面シングル「掌/くるみ」に収録されている曲で、彼らの11枚目のアルバム「シフクノオト」の3曲目にも収録されています。

この「掌」という曲は、ミドルテンポのポップロックですが初期のミスチルを感じされるような少しダークで暗い雰囲気の曲です。
しかし、この曲の歌詞は、皮肉が効きながらも非常にメッセージ性の強いものであり、今の社会を生きていく上で大切なことを教えてくれるように感じています。


認め合えばそれでいい

「掌」の歌詞のテーマとしてあるのが、「一つにならなくていい。認め合えばそれでいい」ということです。
言葉にしてみるととてもシンプルなことです。
しかし、こんな当たり前の言葉ですが実に複数の意図があるように自分は思います。
そして、この歌詞の内容が今の現代社会の問題を的確に捉えているようにも感じています。

今の現代社会は、ちょっとした発言をメディアが切り取って盛大に吊るし上げる。
また店舗などの不手際をSNSに投稿して拡散して、それにメディアが乗っかり瞬く間に広がっていく。
何に対しても「素晴らしい・最高」と「最低・クソ」というように両極端の評価が当たり前。
そして、周囲と異なる存在を異端と決めつけ、周りと同じようになるように促す同調圧力に溢れていると思います。 正直、自分はそれが恐ろしく感じてなりません。

日本人の本質が変わったの?

最近、特にそう感じるのは自分が年を取ったから気づくようになったのでしょうか。
それとも「最近の若者は・・・」とか「ゆとり世代は・・・」というように日本人の本質が変わってきているのでしょうか。
そのどちらもそれなりの真実はあるのかもしれませんが、一番変わったのは情報の伝達手段でしょう。

インターネットが普及し、どこでも誰とでもつながることが出来て、発信・拡散・閲覧が非常に手軽になった社会です。
日本人は昔から協調性や和を重んじる一方で、異端を疎み、閉鎖的な習性があると言われていますし、自分も日々の生活でそれを感じます。
それは今も昔も変わっていません。
その性質がインターネットによるコミュニケーションとつながった結果が今の社会を形成しています。

君は君で 僕は僕

掌の歌詞の中で「君は君で 僕は僕 そんな当たり前のこと」というフレーズが出てきています。
人にはそれぞれ人生があり、過ごしてきた環境や経験、性格・考え方・文化が違って当たり前です。
そのため、本来は周りに無理に同調することも、社会が作り上げた普通らしくふるまう必要はどこにもありません。
違うことを非難するのではなく、尊重する姿勢というのは非常に大切だと自分は思います。

僕らなら 求めあう寂しい動物

人は「求めあう寂しい動物」であり、「撫でるつもりが引っ搔いて また愛 求める」という存在なのです。
何かにつけて極端になっている社会ですが、結局人というのは一人では生きていけません。
誰かとつながり、協力し合いながら生きていくしかありません。

その時にもしも全員が全員同じ存在であったなら、協力し合っても出来ることは限られています。
自分が出来ないことは他人も出来ないことになるのですから。

だからこそ、自分と他人が違うということが必要であり、そのためにも恐れずに尊重し合うべきなのです。
あまりにも両者があまりにもかけ離れた存在であれば、理解することが出来ないこともあるでしょう。
それはあまりにも当然のことですが、そのこと(そういう世界もある)も認めてしまえれば良いのです。
その意味において「一つにならなくていい」という表現は、コミュニケーションのハードルを非常に下げてくれる言葉なのではないでしょうか?

お互いへのリスペクトが社会を明るくする

日本人が持つ協調性や和を重んじる気質、そして真面目で親切な性質はとても素晴らしいと思います。
それに加えて、違うものを認めてお互いへのリスペクト(敬意) を持てれば、社会はとても明るくなるはずなのです。
「掌」の歌詞はまさに今の現代社会に必要なものを訴えているように思えます。

とはいえ、そんなことを全員が実現できるほど社会や国というものは甘くも小さくも綺麗でもありません。
それでも、少なくとも自分はそうやって生きていきたいと思います。
日本に生まれて、日本で育ち、日本という国が世界で一番好きな自分だからこそ、そう思います。

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