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「読モバンド」という肩書を越えたSilent Sirenの魅力とは?

4人組ガールズバンドとして活動しているSILENT SIREN(サイレントサイレン)というバンドがあります。
2010年にバンドを結成し、ギターボーカル、キーボード、ベース、ドラムというガールズバンドとしては一般的な構成で、ロックやポップロックを中心としています。
今回はそんなSILENT SIRENというバンドの特異な魅力に着目しつつ、肩書バンドとよばれる存在の意義について考えてみます。

読者モデルが集まって結成したバンド

このバンドの何よりのトピックスは、なんとメンバー全員が読者モデルとして活動していたという点です。
その肩書きに負けず、メンバーみんなスタイルも良く、キュートなルックスは、お客さんの目を惹くだろうという印象を受けます。
しかも、驚くべきことにこのメンバーは音楽事務所やレーベルが読者モデルを集めて組ませたバンドではなく、たまたまバンド経験のある読者モデル同士が音楽の話で意気投合したことからスタートしたということです。

肩書きバンドとは?

バンドとして売り出す場合、ただの新しいバンドとして売り出すよりも、バンドの存在が印象に残るように何かしら特徴を前面に打ち出すいわゆる"肩書きバンド"というものがあります。
今回のSILENT SIRENしかり、歯科医を両立するバンド「GReeeeN」などが該当すると思います。
自分たちの特徴を一言で表現出来るというのは、リスナー側としては言葉としてバンドを覚えることが出来る上に、その特徴から連想して音楽を聴くので、楽曲や演奏との結びつけがしやすく、個性として非常に有効です。

読者モデルバンドから受ける印象は?

さて、いわゆる「読モバンド」とも言えるSILENT SIRENから受ける印象はどのようなものでしょうか。
音楽的には、キュートで華やかなポップスを連想するのではないでしょうか。
「かわいいだけでなく音楽も出来る」というポジティブな印象も多いでしょうし、「モデル=ルックスが良い」ということで興味をそそられる人も多いのではないかと思います。
ポジティブな印象を持たれれば、その肩書のおかげでバンドに興味を持ってくれる人が増えるので、広報効果的には非常にプラスに働きます。

自らの肩書きが自分たちを苦しめることもある

しかし、残念ながらその一方で「読者モデルなんて、所詮音楽については素人だろ?」「ルックスが良いだけで中身は空っぽだろ?」といったような否定的な印象を持つ人も少なからずいるものと思われます。
日本では「バンド・アーティスト⇒音楽に専念していて◎」「それ以外⇒音楽を舐めるな」というような風潮は確かにあるので仕方のないこととも言えます。
(そもそもその風潮がいかがなものかと自分は思いますが)

また、そうでなくとも、「読者モデルがやっている音楽」ということで、色眼鏡をつけて音楽を聴いてしまうリスナーも少なからずいるでしょう。
いわゆる「読モにしては結構良い」というように肩書だけが先行してしまい、アーティスト自身や音楽に対する正当な評価をされにくいという懸念もあり、肩書というのは時には自分たちを苦しめてしまうこともあるのです。

これには音楽事務者やレーベルの営業戦略にも翻弄されてしまうこともあり、本人たちには不幸な話となることもあります。
過去を振り返れば、大塚愛さんやYUIさんなどもその端正なルックスや雰囲気から、アーティストとしてよりアイドル歌手としての売り出し方をされてしまった印象があります。

1stアルバム「Start→」は高い完成度

SILENT SIRENについては自分も1stアルバムでもある「Start→」を拝聴しました。
彼女たちの読モバンドという印象通りに、さわやかで楽しいポップ・・・と思いきや、それに合わせてその中にしっかりとロックサウンドも重ねており、非常に完成度が高いアルバムでした。

全体的にシンプルで流れるようなメロディに、ヴォーカルであるすぅさんの透明感があり伸びのあるサラサラしつつ、甘味のある声が非常になじんでおり、頭に残りやすかったのがとても良かったです。
正直、自分の中では久々のヒットでしたので、他のアルバムも聴いてみたいと思います。

先入観を裏切ることでインパクトは抜群

自分たちの肩書やルックスから与える先入観を踏襲しつつも、それを裏切る、跳ね返す要素も併せ持つことで、音楽は非常に印象に残りやすくインパクトのあるものになるように思います。
SILENT SIRENにおいても、「読モバンド」という肩書きを越えた魅力を持っていて、あくまで肩書きは肩書きということを改めて教えてくれるような楽しみなバンドでした。
先入観を頭に置きつつもフラットな視点で音楽を楽しめればなと自分は思います。


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